ぐらめぬ・ぜぷつぇんのはてダ(2007 to 2011)

2007年~2011年ごろまで はてなダイアリー に書いてた記事を引っ越してきました。

初音ミクのさらにその先を妄想して。

初音ミクがきっかけでニコニコ使い始めた。例によって時流に遅れてるけど気にしない。
ってか、マジすげぇ。
いえ実際の歌手に比べりゃまだアレですけど・・・「元となる人間の音声があればここまで自然に発話できる」というのがすげぇ。
東方系の同人音楽二次創作ってボイスが無いのがネックだったけど、声質のバリエーションが増えれば、ボーカロイドに歌わせたやつとかも出回りだすかも。
これ、敷衍していった先には。故人の声を再生できる可能性すら開けてくる。・・・って、まぁこの辺は既に語り尽くされているところだろう。以下も同じ。でも書いちゃう。

生前にある程度の量の「発音」データを用意しておけば、当人が死んだ後でも、まるで自然に当人の声でコンピュータに発話させることができるようになるかもしれない。今は歌だけだけど。コンピュータ自身が会話・・・とまでは行かなくとも、テキストを人間側で用意してあげれば相当流暢に再生できるようになるのではないか?

これで大打撃を受けかねない業界が一つ思いついた。声優業界。

生前のある程度の量の「発音」データ・・・蓄積され尽くしている。つまり、未来の声優業界では「本人が鬼籍に入っていたとしても」本人の声で演じさせることができるようになるかも知れない。CGがそうであるように。(以前どこかのCG特集でやっていたが、バットマンがビルから落ちて地面に衝突・のめり込むシーンで、うっかり、のめり込んだ後何事も無かったようにスタスタ歩き出すところまでCGで作ってしまい。俳優から、「そこは自分の演じるところだろう!」と抗議された、という話があった。)

そうなってくると、「本人の肉声テープ」という存在のインパクトも問い直されるかも・・・。「これ、本当に本人が喋ったのか?」「コンピュータに読み上げさせたんじゃないのか?」という疑問が発生しそうな気が。まぁ、相当の量の音声データが無いと駄目だろうけど。

声紋とかどうなんのかな。

で、ちょっと敷衍した先には、アバターの声版。「ボイスアバター」なんてーのも出てくるんじゃね?まぁ人間が直で発話するのと、キーボード叩いて入力されたテキストを変換するのとでは大分変わってくるとは思うのだけれど。
でもオンラインゲームとかで将来、テキストチャットをボイスに変換する機能とかが付きだしたら、どんな声で喋らせるか選択できたりして。で、声優の声とかをお金で購入できる。

まぁ。少なくとも私のオツム程度でこれだけ妄想できるのだから、きっと、将来はもっと予想だにしなかったシロモノが出てくるに違いないことだけは確かだよな。

追記)上の記事保存した直後に、「初音ミク 声優」でGoogleに聞いてみたら既に同様の着想があった・・・。さすが。8:2の法則。

http://d.hatena.ne.jp/sirouto2/20070913/p4

確かに全部が全部・・・というわけにはいかないでしょうな。普通に喋らせるのは難しいらしい。アルゴリズムが違うのだろう。
あと調教が・・・って、あんまりこの「調教」という表現、どうなんだろう。「調整」じゃねぇの?せめて、ワンワンとかニャーニャー相手の「しつけ」の方がかわいげが・・・って、調教とは別だな。しつけは。

・・・ちょっと待て。視覚障害者向けのWebブラウザ読み上げソフトってあるよな。素人思考なんだけど、あれのアルゴリズムとこちらのアルゴリズムってどう違うのだろう。

でも確かに、同人の声優業界への影響は免れないだろうなぁ・・・。特に、同人音楽の歌手とか。それについては上のURL中ではあまり言及されていないような気が。

更に追記
http://d.hatena.ne.jp/araignet/20071020/1192811893
http://d.hatena.ne.jp/ch1248/20071020

う〜〜ん・・・勉強になる。ただ、あんまりこうしたオタクという単語は使いたくねぇ。・・・こうしたコンテキストにおける論争、というか議論構築の能力が皆無なので。その分、ここまで突っ込んで議論できる人たちは凄いと思う。

で、自分としては只の観客でしかないので。単純に何も考えず、面白がっているだけです。初音ミクを面白がっているし、RhapsodyやBlindGuardianなどのヨーロッパ系のジャーマン・シンフォニックメタルも好きですし。人間椅子陰陽座とかZABADAKとかBUCK-TICKとか・・・。美空ひばりとか。(いや、子供の頃の美空ひばりの声って、すごい萌え声だと思いますヨ?まじで可愛いです。)

というだけですので・・・えっと、その、つまり、こうした議論はすごいなぁ〜〜と思って拝読することはできますが、中に入れるほど深い思考力は持ち合わせてないので勘弁、ってところで。観客ですし。