ぐらめぬ・ぜぷつぇんのはてダ(2007 to 2011)

2007年~2011年ごろまで はてなダイアリー に書いてた記事を引っ越してきました。

「初心者にも分かるように・・・」について。

色々な箇所で言われていることですので、あんまり自分で書いてもアレなのですが、実際自分で体験すると辛かったのでメモ。

いち。「初心者にもわかるように教えてください」は多分無理。

わりとあちこちで見る字面なのですが。んと…なんていうか…「小学生に複素数平面をわかりやすく説明してください」とかいうのと大してかわらない気がする。

雑感二種 - がるの健忘録

一時期は最後まで付き合おうとしましたが、最近はある程度見切りをつけたら切るようにしました。時間の無駄ですから。
見切りを付ける基準は「自分で手を動かして理解・勉強しようとしているか否か」が行間から感じ取れるかどうかです。最初は「初心者にも・・・」と書いてきても、こちらの回答に反応して、「実際動かしてみたけど、ここが・・・」ならなるべく付き合います。「全然わかりません。初心者にも・・・」と繰り返したら、切ります。相手は理解しようという努力もせず、検索エンジンで検索すらせず、本も買わず、どうしたらより良い勉強ができるのかすら自分の頭で考えず、ただ計算の結果だけを求めているからです。
計算の結果だけを求め、それに慣れるとやがてどうなるか。最近有りましたよね。耐震基準を満たさないマンションのあの事件。ああなるわけです。あれも、計算過程の理解が抜け落ちたのが一因です。

私にとって回答を行うという行為は殆どが自己顕示欲が大元にあります。
「俺はこれまで勉強してきたおかげで、あなたの質問に回答できたし、役に立てた。」
→「だからあなたも勉強してネ」
これが、私が無意識のうちに質問者に求めている報酬です。自分はここまで苦労したんだ、だからお前も苦労しろよ、と。
相手も苦労(自分で動かそうとしたり、何とか前進しようとする)すれば、結果として自分が苦労した時より多少は楽に、相手の問題は解決するでしょう。自分の回答が間違っていなければ。
しかし相手が苦労しないと、これが満たされず、それ以上付き合っても不快になるだけです。ので、最近は切るようにしました。