ぐらめぬ・ぜぷつぇんのはてダ(2007 to 2011)

2007年~2011年ごろまで はてなダイアリー に書いてた記事を引っ越してきました。

「9/13に岡崎で大地震」の予言、外れたみたい。

なんでこういう予言騒ぎとかが無くならないのか、もうちょい正確に言うと「信じたがる」のか。自分なりの直観だけどすごい単純に「生物としての人間が、元々怖がりたがる生き物だから」が理由だと思う。

人騒がせな自称予言者は、地震が起きなかったことについて「ハッピーなことだ」と日本の代理人を通じてコメントしている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080923-00000002-maiall-soci

別に予言騒ぎだけじゃなくて、毎年8月とか9月になると週刊誌では「地震学者が予想!大地震発生危険率ワースト10」とか、インフルエンザの季節になると「科学者の警告!今年のインフルエンザで死者○百万人!」とか見出しが踊る。
こういうのを見るたびに不安が心を通り過ぎていくのだけれど、根っこの所では「お化け屋敷に入ってみたい」という衝動と大して変わらない気がする。

人間って元々は「怖がり」な生き物で、だからこそここまで生き延びてきたのだろうけど、裏側には常に死への恐怖がちらついていたはず。逆に言えば、死への恐怖が無いと脳みその根っこの部分がおかしくなるんじゃないだろうか。
今の世の中ダイレクトに「死への恐怖」を感じるのってそうそう無い。
でも元々の「怖がり」な生き物はそういう環境に耐えられない。だからわざわざお金を払ってジェットコースターに乗るしお化け屋敷に入るし、大枚をはたいてギャンブルや賭博でスリルを買う。
それと同じ原理で、大地震や疾病による死の恐怖を感じる事で、ようやく「怖がり」の脳みそが満たされる、というわけ。

科学的事実が云々ではなくて、もっと「ナマモノ」としての人間の部分で、大地震の予言や殺人ウィルスの被害を「信じたがる」「怖がる」傾向があるのではないかと思う。