OSC 2008 Fallに行ってきました。
興味のある所だけ覗いてきたのでメモ。
10/3 : symfonyアプリのベンチマーク
- アクセス数は期待値でも良いので予め決めておくと良い。リクエスト/秒(分)とレスポンスタイム。
- CPU数1, 2, 4位まではリニアにスケールする。8になると、カーネルの設定が関係してくるのか倍にはならなくなった。
- symfonyはロードするファイルが多い為か、APCの導入は効果が高い。
- symfonyのキャッシュ機能は、適切に使うとかなり効果が高い。
- JMeterで実験する時は、スレッド数を1から徐々に上げていく。
- DBサーバ側の負荷が高いと、不安定になる。
- テストマシンの性能にも注意!テストマシン側がCPU100%とか行ってしまうと、正確な値とは言えない(一杯一杯で動いている為)。
ちょうど先日、CakePHP1.2RCと1.1、さらにsymfony1.1とでのベンチマーク結果がPHP勉強会で発表された事もあり、個人的にはかなり興味深い話でした。またサンプルとはいえ、実際の値を見れた事も良かったです。
10/3 : OSSライセンスとコンプライアンス
- 組込NW機器などでライセンス違反の訴訟が最近増え始めている。
- 以前は個別に訴えていたが、最近はFSLC(Software Freedom Law Center)が代表として訴えるケースもある。
- ソフトウェアにおける「使用」と「利用」の違い。
- BSD系ライセンス:BSD, OpenSSL, APL2.0, zlib, MITライセンスなど。
- バイナリのみ頒布OK。但し、ドキュメントなどユーザーに見えるところに元のライセンスとかcopyrightとか。
- APL2.0の場合は「NOTICE」ファイルがあればそれも含める。忘れやすいらしい。
- MPL*1, LGPL, GPL系ライセンス:頒布にあたり、ソース開示が必要。
- LGPLでは「静的リンクのリバースエンジニアリングの許可」が必要。
- GPLでは「隣接プログラムのソース開示」も必要。
受発注の関係でも注意が必要で、発注側がOSSを利用する事を知っていて、OSSライセンスの性質も把握していれば良いのですが、受注側が発注には内緒でOSSを組み込んだ場合が一番リスクが高い、とのこと。
これからのご時世、組込NW機器やパッケージ頒布形態のソフトウェア販売では特に注意が必要なようです。