ぐらめぬ・ぜぷつぇんのはてダ(2007 to 2011)

2007年~2011年ごろまで はてなダイアリー に書いてた記事を引っ越してきました。

酒飲みながらたまには政治がらみの妄想を垂れ流す。名づけて「黄昏計画」www

全て居酒屋での戯言レベル。笑い話というかネタというか。ぶっちゃけ厨二病的な何か。
数十年後ここに書いてある内の一つでも実現されてたら「俺ってすげー!!」って見せびらかすための証拠的な何か。

「黄昏計画」って?

「もう頑張るの止めようよ、疲れたでしょ?おうちに帰ろうよ。」と、引きこもるための国家レベルの計画。経済成長率の面で言い換えるならば、「ほどほどの経済状態の維持」を目標とする。つまり、プラス成長を目指すのは疲れるからやめて、まぁゼロで横ばい。マイナスは避けようよ、程度。

これを軸として、三つの柱を据える。

  • 鉄鋼、石油、ウランなどどうしても日本国内じゃ賄えない材料以外は、基本自給自足を目指す。
  • 節約志向:贅沢はもう疲れるからやめようよ、的な。
  • 人生のリセット支援

国家レベルで、資本主義の自由経済の良さは残しつつ、「もっと金を、企業成長を、経済成長を」という貪欲さを抑えるのではなく、「放棄」する・・・つまり「本当はもっと経済成長してお金儲けてウハウハしたいんだけど、お上が抑えつけるからできない」という状態ではなくて、「なんだか経済成長、お金儲けバンザイ、ってゆーノリ疲れたな・・・。そこまで貪欲でなくとも、ほどほどでぼちぼちで生きて行けないかな?」ってユー感じで、自主的に棄権するイメージ。お金儲けの競争レースから「一ぬーけた!」でとっととリタイア・棄権しちゃおう、というのを国家レベルの基本目標としちゃうのが「黄昏計画」ww
まぁあくまでも国家としてそういう方向を目指す、そういう方向で色々支援政策を打ち出す、というスタンスで、別に「いーや、俺は会社作って大成長させるぜ〜〜〜!!」という個人や企業を制限とかはしたりしない。まぁその辺はどうぞご勝手にという。

ということで、内側に縮小していくのが基本方向なので、当然自給自足できないと辛い。で、当然、自給自足となると以前ほどの贅沢はできなくなるので、というか贅沢って疲れない?的な。なので、節約志向を支援する。

さらに、どうせ経済成長目指さないんだったら、みんなもう少しゆる〜く生きてみようよ、ってことで、人生のリセット支援も一つの柱に据える。というか「黄昏計画」がマジで実現しちゃうと雇用状態が180度どころか360度回った上に北と南が逆転するくらい環境が変わってしまうので、そもそも「ひとつの会社に50年」という前提が消滅して、どこもかしこも「ひとつの会社は長くて20年」だらけになる。いくつか専門技能や職業上の制約で完全な「スペシャリスト」として30年以上の経験を積んでいく人も出てくるだろうけど、基本、「人生リセット」による「その人なりの『ぼちぼち感』を見つける」ってゆーのを支援する。「ぼちぼち」で満足できちゃえば、無理して贅沢に走ることも無い・・・かも・・・ってなれば、節約志向とつながり、ひいては自給自足支援にもつながり、「国家レベルでのひきこもり」である「黄昏計画」の趣旨とも合致するwwww

では、今現在頭の中でぼわぼわ湧いている妄想政策を、上記三つの柱ごとにメモ。

国家レベルでの自給自足

国内でまかなえる材料に付いてはなるべく国内でまかないましょう、という方針。ただし、鉄鉱石・石油など外国から買わないとどうしようもない材料も当然出てくるので、その分、輸出できる産業は維持する必要は残る。
でもそれなら今までと対して変わらないじゃん?・・・てとこなんだけど、「黄昏計画」ではもうちょい視点を変えて、科学力と技術力を駆使して、錬金術のごとく材料を自給自足できないか?ってゆーのを重要視する。

植物からまだまだ材料は取り出せないかな?繊維や食品としてしか利用できないなんてもったいない。もっと化学製品につながるようなタンパク質やらアミノ酸やら化学反応やらは取り出せないだろうか?
海水からウランを抽出するのを効率化出来ないか?海藻から石油とかどうなった?とかとか。
日本とその周囲に存在する膨大な自然や植物から、もっともっと産業に使える材料を取り出せない?

ってことで、そういう方面の研究やら開発を国家レベルでガンガン支援しますよ〜ってーのが一点目。

二点目が、「人の自給自足」。メインとなるのが「廃村、過疎地域の有効活用」。
猫の額程度ではあるけど田んぼや畑がある廃村や過疎地域を活用して、「最低限度のインフラと、野菜や米の種、肥料代は提供するから、後は自給自足でよろしく!」としちゃう。
これは主に都市部でどうしても就職先が見つからず、もうホームレスになるしか無い・現状なってしまっている人の支援。
最低限度は賄うので、あとは自活してみて。
で、都市部や近郊で1ルーム月云万を国家で負担するのはさすがに無理なので、廃村になったエリアとか過疎地域などを活用する。
電気・水道・ネット環境かな?インフラとしては。ガスはオプション。で、ネット環境使って商売始めるのも有り。
まぁ一種のベーシックインカム。まぁ申し込み対象とか適用対象の制限とかに相当苦労しそうだけど・・・。もちろん、ある程度の収入を自力で得られるようになったらそこから立ち退かなければならない、とか制限は必要かもしれない。

廃村・過疎地域の有効活用に絡んで、「人の分散」も妄想してるんだけどこれは「人生リセット支援」と強く関連するので後述。

節約志向:贅沢はもう疲れるからやめようよ、的な。

高級店の出店規制ではなくて、もっと単純に、所得税の申告時に、一年前の預金残高と今の預金残高を比べて貯蓄が溜まっていれば、あるていど控除されるとか、中〜低所得者向けに、節約を奨励する・優遇する政策を妄想してる。
お給料は少ないけど、それに見合った程々の質素な生活を楽しんでる人をもっと支援する方針。
いや、だって国家レベルでひきこもるのが黄昏計画なんでwww
もちろん虚偽報告であるとか、複数の口座を組み合わせて申告時にだけ貯蓄額が大きいように見せかけるとか悪質行為に対するペナルティは厳しくする必要がある。
また、あくまでも自己申告制なので、まぁ気に食わない人は申告しなければ、従来と変わらない。

企業向けとしては、例えば売上高が同じでも労働時間が短くなればそれだけ効率UPっつーことでいろいろ税制上優遇されるとか。もちろん虚偽報告に対するペナルティや、そのための監査システムは組み上げる必要があるけど。

ぶっちゃけ、国家レベルでひきこもり・内向きになるのでとにかく仕事は確実に、今よりさらに無くなる。つまり企業側にとっても、まぁ企業のノリによりけりだけど、成長志向よりは「ぼちぼち」志向に切り替えないときっついかもしれない。

ようするに勝手に目標高くして「達成できない・・・」と悲嘆にくれるより、現状維持できりゃオッケー、のんびり行こうよ的な企業の活きる余地を国家側としてもなるべく用意出来ればなぁ、ってところ。

なにしろ「黄昏計画」は「ひきこもり計画」、確実に経済規模は縮小していく。というわけで、余ってしまった企業はどんどん倒産していくし、仕事は減って求人も減り、どんどん失業率は上がっていく。
そこで、前述の自給自足支援で受け皿を確保していくとともに、「人生リセット」で仕事と人生を疎結合にして再就職フォローも行っていく。
お金が足りなければ国債バンバン発行して賄う。もちろん、自給自足支援で徹底的に優遇したバイオマテリアル関連で特許取得を奨励して、そのアガリを諸外国からちゃっかりいただくのも忘れずに。

まぁ全体として「貧しくとも慎ましやかに、平穏に」過ごす人たちのことを優遇することで、節約志向を推進する。

人生のリセット支援

基本方針は2点。

  • 人口の都市部集中の解消
  • 仕事と人生の疎結合を支援

まず一点目の都市部集中の解消ですが、これ、あとは会社や仕事、住居の問題さえ解決出来ればかなりごっそり地方に戻せるんじゃないかと。
ぶっちゃけWebを介した物流や大型スーパーの地方進出により、「都会に出ないと手に入らない」日用品ってどんどん減ってるのは確かなんです。あとは「仕事」さえ都市部からひっぺがせれば、もう無理して人口過密な都市部で高い家賃払いつつ満員電車に揉まれる必要はありません。
続いて二点目の仕事と人生の疎結合ですが、これは少々強引ですが「国家による半強制的な領地替え」を妄想しています。5年、あるいは10年毎に他県への引越し・転職を国家レベルで推奨・優遇します。個人だけでなく、企業に対してもそうして移ってきた新しい人を迎え入れたり、5年や10年単位で入れ替わっても問題ない業務プロセスを構築した企業を優遇するようにします。

つまり国家レベルで終身雇用に対して「サヨナラ」を言ってしまうわけです。終身雇用なんて無くとも、個人レベルでの幸せは追求できる国家を目指すんです。少なくとも、目指しているということを各種の優遇・推奨政策で表明するわけです。しかも、5年〜10年サイクルでの転職を全ての年齢層で推奨・優遇してしまうわけですから、とんでもない混乱とパラダイムシフトが起こります。

もちろん、これらの優遇政策は強制ではなくて、自己申告制です。なので「お上はお上、ウチの会社はウチの会社」で終身雇用を貫いても何ら問題はありませんし、20年、30年と同じ会社でスキルを蓄積するのは個人や会社の好みの問題ですので行政からペナルティを与えることはありません。

とりあえず以上を基本方針として、具体的な妄想を垂れ流していきます。

  • VPNを活用した在宅業務の優遇
    • 業務によりけりになってしまうが、例えば本社は東京でも、VPNSkypeを活用して北海道にいても仕事できるような環境を構築した企業に対しては何かしら優遇措置を行う。法人税の引き下げなど。
    • 個人宅での作業が難しければ、例えば各社の遠隔業務用の部屋が割り当てられるセンター的な建物を各地方に用意して、そこに出勤するとか。
  • 退職時の職場評価の活用
    • 「推薦状」的な仕組みをハローワークなり行政側で用意し、誠実に仕事して周りと上手くやれていれば、転職時にそれを客観的な評価として活用できる。退職後、その職場や会社からハローワークに評価シートを送るなどしてうまく連携できないか?
  • 副業支援政策
    • 例えば農村地方在住で、遠隔で仕事しているのであれば、遠隔作業の時間を少なめにして、農業を兼業するという生活形態もあり得る。そうした副業形態を所得税の申告などで優遇する。また、副業を許可し、そのための便宜を図る企業に対して何らかのボーナスを与える。
  • 海外レベルでの異文化シャッフル
    • 一生のうちに少なくとも二カ国での職業体験を推奨する。年齢は問わない。ワーキングホリデーを全年齢対象に広げ、さらにそのための休職など便宜を図る企業を優遇する。
  • 社会人学生支援
    • 一旦就職した後、大学に再入学する場合に奨学金支援などを行う。また、そうして専門性を高めた人間を雇用する企業に対して何らかのボーナスを与える。

これらにより、「一旦入った会社で一生終身雇用」という文化を破壊し、様々な職業を経験したり、外国での職業体験を通じて人生観が変わったりなどを国家として支援し、優遇する。さらに進化したコンピュータネットワークを活用して可能なかぎり都市部の仕事を地方でもできるようにしたりして、都市部集中の必要性を下げる。
また、国内でも人の入れ替わりを推進し、村社会的な閉鎖性を漸減していく。「ウチの常識はよその非常識」というカルチャーショック体験を推奨する。さらに社会人学生支援を強力に打ち出すことで、「学び直す」ことが可能であることをアピールする。

「真・黄昏計画」ww

「裏」って付けても何らおかしくないネーミングでまさしく厨二病乙www
まぁぶっちゃけると、こういう政策が仮に実現したとしても「まぁ、本来の目的に沿って有効に活用されるのは、もって30年程度じゃね?」というのを前提とするのが「黄昏計画」www
30年も経ってしまえば、世代は変わるし世界情勢は変化するし科学技術の進歩に伴い新たなビジネスは出てくるだろうし環境は変化するし、云々カンヌンで「黄昏計画」の趣旨が通用しなくなってるだろうな〜・・・というのが黄昏計画で忘れちゃいけない大前提www

ただ、その次の30年のためにどういう日本を用意しておけるのか、あるいは自分たちの子ども、さらには孫に、どういう日本社会をプレゼントできるのか・・・ってゆーのを考えたときに、「貧乏でもなんとかなったよ〜、経済成長率について国際社会からボロクソ言われも、案外なんとかやってけるから肩の力抜いていこうぜ〜」っていう「経験」を用意出来れば個人的には素敵だなぁと思うんです。

「経済成長率をプラスにするには、まだ努力が足りない、改善が足りない、もっと貪欲になれよ!!」って〜ノリですと、何時まで経っても「あれが足りない、これが足りない、あれが欲しい、これが欲しい、だから日本はもうダメだ、ウチの会社はもうダメだ、この業界はもうダメだ」と悲観論や滅亡論で堂々巡りばっかりです。
そうじゃなくて、一旦立ち止まって、「アレ?よくよく考えたら、俺らこれだけ良い物持ってるんだから、もうちょっと『ゆっくりしていってね!!』的なノリでもよくね?」って、意外と自分たちの「満たされてる点」を振り返り、活用したりするのはアリなんじゃないかなと妄想するわけです。

っていうか、今のあくせくした、滅亡論・悲観論大好きな週刊誌が飛び交う、さらにそれを目にして脊髄反射的に「だから日本は/会社は/業界はもうだめだ、海外に出ていくしか無い、なぜなら(お好きなラベリング。草食男子でも若者でも老害でもすきなラベリングをどうぞ)はもうダメだからだ」とグダグダのたまい、ブクマコメントとか発言小町で憂さ晴らし・ガス抜きする。
人身事故で電車が遅れたとき、事故に遭ってしまった人の安否よりも先に、会社に遅刻することを心配し、その場にいない、事故に巻き込まれた人に悪態をつく。
「○○は□□でなければならない」「○○よ、△△せよ」「これからは□□の時代」に脊髄反射で不安感や焦燥感を掻き立てられる。

そんな日本人や日本社会、子供とか孫に残したい?いやまぁ、所詮これまで書いたのも個人の妄想だし好みの問題だけど、あくまでも個人の意見だけど、こと人生と仕事の価値観に付いては、もうちょいゆるゆるでもよくね?っつーのが本音。

で、結局「黄昏計画」ってーのは「どこまで貧乏でも国家として維持できるか」を試すチキンレースでもあるわけで。
とにかくひきこもり+内需縮小確定な計画なので、人が余る余る。公務員も余る。余分な企業は倒産する。転職も支援はするけど、専門技能の蓄積が不要なオフィスワークや単純作業が中心となってしまうかもしれない。

「黄昏計画」のもうひとつの狙いとしては、国家レベルで「まぁ60年〜80年が寿命の人間が作る組織なんて、せいぜいもって30年だよねwww」というのを明確に各種支援・優遇政策で打ち出し浸透させるっつーのもあったり。
もちろん50年以上活動を続ける、立派な大企業もあるわけだけれど、まぁ無理してそれを目指さなくてもいいじゃない、っていう。
計画自体がその根っこに「まぁこの計画ももって30年だよねwww」としてるので。

なので、ホントのホントに最後の狙いとしては、「さて、どうやって死のうか?」っつーのをかなり早い段階からデザインさせるっつーのがある。まぁ狙ったとおりに死ぬことなんて運絡みもあって難しいとは思うけど、それでも、老いて病気になって苦しんで死ぬことを前提とした人生設計や組織設計ができるようになれば、結構世の中変わるんじゃない?ってーのは根拠のない妄想としてあるんです。

お酒も無くなっちゃったので、今宵の妄想はこれまで。