ぐらめぬ・ぜぷつぇんのはてダ(2007 to 2011)

2007年~2011年ごろまで はてなダイアリー に書いてた記事を引っ越してきました。

"test early and fail fast"

「リーン開発の本質」メアリー・ポッペンディーク, トム・ポッペンディーク 日経BP
読書中。

p35:

品質管理組織は、後からテストによって品質を保証するのではなく、最初からコードに品質を作り込ませるプロセスに重点を置くべきである。
...
「人為的なミスが原因と思われる欠陥の8割は、実際には、そのミスの発生を許すシステムが原因で起きている」

目から鱗。いや・・・これ、Webアプリのフレームワークにとって非常に重要な哲学だし、元々こうした狙いが含まれていたことは確かだと思う。

p145:

ムラリーは「早期にテストし、速く失敗する("test early and fail fast")」という哲学を説いた。
...
プラット・アンド・ホイットニーの新型エンジンは、十分にテストされていたので、フライトテストの必要はないと考えられていた。だが、エンジニアたちの知恵によって、とにかくテストをしてみようということになった。
...
その結果、エンジンのバックファイアが激しく、大事な部品のひとつを設計しなおさなくてはならないことがわかった。ムラリーはこう答えた。「すばらしいじゃないか!問題を早期発見したぞ」

禿同。また、テストを思いつき、実行したエンジニア達に脱帽。

これ以外にも有益な示唆を得ることが出来ている。それでいて、まだ半分までしか読んでいない。十二分に元が取れそう。
実は最近気になっているとあるテーマ*1が、かなり本書と関連していることがわかってきた。また、これをWebアプリケーションのセキュリティの確保という視点を絡めることで、フレームワークについても新しい角度から眺められるかも知れない。

*1:「レッスン4,敬意を払え」