この報告書見て、一体何人がRoRを使おうと思うか興味津々なんです。
元ネタ:2007年度「自治体等におけるオープンソースソフトウェア活用に向けての導入実証」成果:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
→2007年度「自治体等におけるオープンソースソフトウェア活用に向けての導入実証」成果 Rubyの普及を目指した自治体基幹業務システム構築:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
実際に報告書読んでみましたが、
- 和暦換算やレポート出力など自前で開発する必要があった。
- DBの構造的にActiveRecordの長所を活かせない。(人工キー"id"が利用できず、自然キーを手動で用いた)
- 数日間の研修だけでは不十分で、RubyとRailsに熟達した人達のサポートが不可欠。
- ウォーターフォールで、Railsのテスト機能を活かせなかった。
という点が気になりました。あとコーレビューのあたりで「1行の桁数が80桁以内に収まっていない。」という部分はこだわり過ぎじゃないのかと正直思いました。
正直なところ、Railsはあんまりこのシステムには合ってなかったんじゃないかなーと思ったり。
Railsの長所であるWeb開発における「割り切り」が殆ど封印させられた状態になってしまった気がします。
Railsって、Railsの敷いたレールに沿って動かせば簡単に作れますよー、というのが売りだと自分では理解して居るんですが、この報告書を読む限りでは、そのレールが業務システムに合ってないので、わざわざ自分達なりのレールを用意する必要があったと感じます。
あとDBとのやりとりでトランザクションの話が出てこなかったのが気になりました。MyISAMでやったのか、InnoDBでトランザクションを使ったのか、テーブルの用途によって使い分けたのか興味あります。