ぐらめぬ・ぜぷつぇんのはてダ(2007 to 2011)

2007年~2011年ごろまで はてなダイアリー に書いてた記事を引っ越してきました。

「業務知識」って、もうちょっと分かりやすい言葉で言い換えて欲しい(涙)。

ITとかSEの世界で最近よく、良く目にしますが(例えば@ITのトップページで、この単語が入っていない日を探す方が難しいくらい)、自分未だに「業務知識」って何なのか良く分かんないです。
「業務」って「職業上の仕事」(小学館新選国語辞典)の事でしょ?その「知識」だから、「職業上の仕事の知識」ということ?
うーん、何かすごい曖昧模糊としてて分からないです。

元ネタ:
SIerが必要としているのは業務知識だという都市伝説 - yvsu pron. yas
いつも思う「そのお仕事の職分は?」 - がるの健忘録

Googleで「業務知識」で検索しても、IT系のサイトや書籍、あるいは人材育成とかが上位。これ、本当に一般的な単語なの?と疑ってしまう。
まぁ「何となく分かってしまいそう」な感じはするので、お客さんの前で「私どもには業務知識が云々」と喋っても違和感は感じられないのかも知れないけれど、どうにも自分、この単語使いたくない。

なんか最近「技術が必要か、業務知識が必要か」っていう話をよく見かけるけれどなんでわざわざそんな議論をしたがるのかが分からない。
技術「も」必要だろうし、システム開発を行うお客様の仕事内容(=業務知識って言っちゃって良いのかな)「も」必要なだけじゃないのかな。どっちが優先と言う事は無いし、どちらも勉強したり質問する事で身に付くだろうし、またどちらも「予め」万全の備えをできる物でもないと思う。いきなり未経験の職業のシステム開発に放り込まれることも有るだろうし、限られた時間の中この世にある全てのコンピュータ知識を修めるのは不可能だ。
「業務知識も大切だけど、技術も重要だ」とより「技術」にウェイトを置きたい人は、本当は違う事を言いたいのじゃ無かろうか。
極端な例だと「オレはもっと熱いプログラミングをしたいんだ!お客さんの仕事の内容を知らなくちゃならないのは当然としても、もっとエキサイティングでチャレンジングなテクニックを駆使して入魂の一作を作ってやるぜ!口出しはさせねーぞ!」とか。

なんつーか、この辺の話題全般に関して内容が上滑りしているというか、すごい根っこのところで食い違いが発生しているというか、ウォッチするのに飽きたというか疲れたというか。結局うさん晴らしのネタとして消費されておしまいというか、すごい不毛な感じがする。

一度この手の論議では「業務知識」という単語を使用禁止にしてみてはどうだろうか?目玉焼きを出されて「卵を焼いたので卵焼きです。」と言われているような気がしてならない。